胃潰瘍
胃潰瘍とは、胃液が自分の胃を消化してしまい、胃粘膜下層までえぐれた状態です。胃への攻撃因子(食物を消化するためのペプシンや胃酸の分泌、ストレス、鎮痛剤や抗生剤などの薬剤、ピロリ菌など)と、胃の防御因子(胃粘液や血流、プロスタグランジンなど)のバランスが崩れて自分自身の胃を消化してしまいます。
十二指腸潰瘍
胃の次の食べ物の通り道が十二指腸です。十二指腸に潰瘍が出来るのが十二指腸潰瘍ですが、胃潰瘍と大きく違う点は、十二指腸の壁は胃壁に比べて筋層が薄いので深く進行し、出血、穿孔(穴があくこと)を起こしやすい傾向にあります。胃にピロリ菌などの細菌が感染した結果、胃酸の分泌が過剰になり、十二指腸へ胃酸が流れ込むことで起こるといわれていて、潰瘍の治療と同時にピロリ菌の除菌も考慮します。
十二指腸潰瘍の診断方法・検査
上記、胃や十二指腸などに所見がある方は、2-3年間隔で胃カメラ検査をすすめています。
当院では、患者さんとよく相談して、鎮痛剤、鎮静剤を適切に用いた苦痛の少ない胃カメラを施行するように努めています。