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開業一か月を振り返って

 クリニックを開業して一か月が経ちましたが、今一度クリニック診療を考え直してみました。

 まず、当クリニックでの迅速採血分析により、10分前後で採血結果を測定できることが患者さんの状態把握に有用であることを確信しました。体組成計Inbodyと肝脂肪量測定FiboScanデータと照合することにより、さらに正確な病態把握が出来ていると考えています。肝機能障害で受診する患者さんが多い中で、肝臓の状態に留まらず、全身の代謝異常や生活習慣の注意点を導き出すことで、それぞれの患者さんにあったオーダーメイド診療につなげていこうと思います。

 次に患者さんと共に成長するクリニックであるために、そのコンセプトの一環として、来年3月からようが健幸教室を開催します。食事運動療法を中心とした、普段の診療では十分に説明しきれていない生活習慣での注意点などを勉強会の形で毎シーズン行います。こうした教室は以前の病院でも行っていましたが、患者さんからの再開してほしいといった声をいただき、再出発することを決めました。一回目のテーマは食と運動の重要性です。(詳細は後日発表)地球はもともと誰のものでもなく、我々は地球という環境を使わせてもらっているという認識、そしてそれを生かしあう共通の財として、土地や自然を見つめていく姿勢を忘れずに、生活習慣病の食事運動療法の重要性を今一度考え直してみたいと思います。

 我々はコロナパンデミックを経験して自分を見つめなおすきっかけを得たように思います。普段向き合わずに済むような問題を見つめ直す、自分自身に知的・美的・感覚的な鍬をいれる大事なタイミングと理解しています。そして一人一人が自らの人生の主人公であり、決定者であることを自覚しなおし、未来の健康を見つめ直してみましょう。