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感染性胃腸炎の流行について

 最近、嘔吐、下痢、微熱などの症状で受診される方が非常に増えています。この時期、空気が乾燥すると水分が蒸発し、ウイルスが浮遊しやすくなるため注意が必要です。春先は特に、朝晩と日中の急激な温度変化によって体調を崩される方が増える傾向があります。また、外国からの観光客が増えている影響もあるかもしれません。

 感染を予防するには、手洗いを徹底し、体温の調整を心がけることが重要です。家族内感染や集団感染を防ぐためには、便や嘔吐物の適切な処理が不可欠です。手袋やマスクを使用し、その後は手洗いを徹底してください。

 初期の段階ではウイルス感染が多いですが、途中で高熱が出る場合は細菌感染が合併している可能性があります。その場合には治療薬を調整する必要があるため、再度受診してください。当院では、採血から約10分で細菌感染かウイルス感染かを判別することが可能です。

 昼間は暖かさを感じる日も増えてきましたが、朝晩はまだ冷え込むため、体調管理には注意し感染症対策に努めましょう。