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自分の足音を確かめに

240502 自分の足音を確かめに 自分の研修医時代(医師2年目の4か月と4年目)に勤務していた佐野を訪れました。東京から東北自動車道で50km、今やアウトレットを中心に再開発が進み、昔の面影が僅かに残されてるだけの場所も多い印象だった。住んでたアパートやよく行っていたそば屋を回り、勤務していた佐野厚生病院に着きました。この病院が新築の時に4年目の研修をしていたので、かれこれ20年が経過しています。病院の玄関を入った瞬間、昔の経験や思い出が頭の中を巡り、こうして医師として今の自分がいられることに感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。20年前に共に勤務していた看護師さんに声をかけられたり、育ててもらった恩師にも会え、開業前のこのタイミングでここを訪れたのは、大きな意味があったのだと思います。帰りに、研修医時代からの行きつけの焼き肉屋を訪れました。店の大将には、我が子のように育てられ、カウンターで夕飯をいただいたり、若き頃に悩みや心配事を酒を交わしながら語らい、勇気づけてもらいました。病気で亡くなられてから13年が経過しており、いつもの席に座って目を閉じると、大将の声が聞こえてくるようでした。自分の足跡、お世話になった方々のことを胸の中に大切にして、人生100年時代の後半戦をクリニック開業という大きな扉を開くわけですが、少しでも恩返しできるように努力していきたいです。そして、自分の足音を、少しでも多くの人に感じ、伝えていけるように精進していきたいと感じました。